書き起こし


2002/2/? 「Gスポット」 NACK5


「今週のゲストは松本孝弘さんをお迎えしております。あの〜松本さんというと、ものすごくギターを愛している…ギタリストっていうイメージが僕なんかあるんですけど。」「はい。」
「あの〜使ってるギターは何本位あるんでしょうかね?」「何本位でしょうかね? え〜〜多分、今は〜〜どうだろう? 5、60本…位はあるんじゃないですかね?」
「あの〜その中で一番大事にしてるのは何なんでしょう?」「いや特にどれが一番大事ってこともないの、大事なもんばっかりなんだけども、」「うん。」「あの〜〜…うん、ちょっとどれって限定しづらいな。」
「あの〜どういうところでギター選ぶんですか?」「えっとね、最初はね………ネックとかだよね。うん。」「ほーほー。」「後はまぁほら、その機種がさ、例えばレスポールが好きだからレスポールの」「うんうん。」「買うとかさ。そういうとこがまぁ…ベースにあんだけども。ネックとか結構気にしますよね。最初買うとき。」
「その〜絃を押さえるときの」「うんうん。」「感覚、感触が――」「あんまりこう、太すぎても良くないし、あんまりきゃしゃでもなく太いようなしすしないでも気がしちゃうでしょ?」
「う〜ん。あの〜結構、昔から、楽器屋さんとかにちょこちょこ入って」「はい。」「もうギターをずうっと探しちゃうっていうタイプですか?」「そうですね。最近はね、もうあの〜〜…ねぇ、シグネチュアモデルとかも出させていただいてるんで、」「う〜ん。」「ちゃんとそのー、メーカーと、話しながらそういう自分に向けのものを造っていただけるんで。う〜ん、最近でもあんまり楽器屋さん行ってないな。」
「あの〜自分自身が、」「うんうん。」「理想とする、もう、形なり、」「うん。」「モノなりが造れるわけじゃないですか。」「うん。」「そういう状況になってもやっぱりこう50何年のがいいっとかっていうのが――」「あぁ、はいはいはい。そういうのはねぇ、ありますねぇ。う〜ん。」
「何が違うんでしょうねぇ?!」「何が違うんでしょうね? やっぱりその〜ギターの持っている歴史というかさぁ〜、」「ふんふんふんふん。」「大体ね、オールドって希少価値があるから〜すごいあの〜〜みんなも持てはやすし、値段もどんどん上がっていくんだけども、大体ね、古い…ものって、完成形じゃないから、すごいね、こ〜出来上がってない未完成な感じがすごくするんですよね。」「はいはいはい。」「だからやっぱし非常に今のものよりも扱いづらいし、」「ふんふん。」「ん〜それなりにはその〜〜オールドはオールドなりのその〜それしか出っ、それの楽器でしか出ない音っていうのはありますけどもね〜。」「まぁ、味があるっていう…」「うんうん。それはそれで非常に良いと思いますけどもね。」「はいはいはい。」「う〜ん。」
「まぁ、もの凄い数の、ギターを全部ちゃんと愛して、」「へへへ(笑)。」「弾いてらっしゃるという…」「全部は弾いてないんですけどね(笑)。」
「いやでも、覚えて、覚えてるわけですよね?」「うん。まぁそういう〜、あの〜ちゃんとリストにしてですね、」「ほぉ〜。」「保管してあるので。」「なるほどね。」「はい。」
「はい。では結構アレですか? 仕事以外でお家に帰ってからもギター触ったりするんですか?」「そうですねぇ! テレビ見ながらとか。」「ええぇぇ〜!?」「う〜ん。」「弾かれるんですか?」「弾きますね。」「そのときに――」「練習というのではないけど〜。」
「もうなんか、何なんですかね? それは。安心するんですかね?」「う〜ん……そうですねぇ。」
「松本さんって結構、曲はさらさらっと出来ちゃうほうなんですか?」「いややや、そういう風に出来るときもあれば、なかなか出てこないときもあるしー、う〜ん。」
「なんかもうAメロとBメロ出来るっんだけど、サビだけどうしても浮かばないとか。」「うん、そういうときもありますね。」「はぁ〜。」「うん。」
「あの〜リフ先行で作るわけじゃないんですか?」「え〜っとね、そういう場合もありますけども、基本的には僕はやっぱメロディが全部先行ですね。」
「ほ〜。え、今回のソロも?」「そうですね。インストゥルメンタルも、あの〜メロディ先行ですね、ほとんど。」
「ほ〜。あのぉ、歌を入れようって気はなかったんですか今回?」「今回は無かったですね。」
「なぜなんでしょう?」「う〜〜ん。もうね、去年のね、初めぐらいからね、ずぅっと、その〜ギター…ミュージックというか、ギターインストゥルメンタルっていうかね、その〜ギターで良いメロディのものを、作りたいなって」「うんうんうん。」「すごい、あの〜作ってそれからその〜ギターでメロディをとっ…弾きたいなっていうのがあったんだよね。ぜんぜん唄おうって、なぜか自然と考えなかったですね。」
「あの〜中にはですね、胡弓を…」「あぁ、そうですね〜。」「使ってる曲なんかもあってですね、」「うん。」「え〜、すごくそれも斬新な組合せだなと思ったんですけど。」「うん。」
「これどういったアイディアで?」「これはね、あの〜今日これから聴いていただくぅ曲なんかは今回のあの『華』というアルバムのね、まぁ核になる部分であってですね、」「うん。」「こういう、音楽を非常に僕はやりたかったんですよね。で〜、そこで、胡弓ってのをずぅっと…前からね、CDとか買ったりしてたんですよ。」「はい。」「それでー、今回あのチェン・ミンさん…っていう方がやってくださったんですけども、彼女がここんとこよくテレビとかに出られてて、」「うんうん。」「演奏してるのを見てね、ちょと感激して、」「うん。」「そんでぜひ彼女がOKならば、彼女に弾いてもらいたいなっと思って、オファーしたんですよね。そしたら、非常に気持ちよくやってくださって。」
「あの実際に、共演してみていかがでした?」「感動しますよ! ホント、あの音色ナマで聴いたら。」「うん。」「う〜ん。」
「なるほどね、」「うん。」「えーそれではですね、そのナンバーをここで聴いていただきたいと思いますので。」「はい。」「じゃ曲紹介をお願いします。」「はい! えーそれでは松本孝弘アルバム『華』の中からですね、えー『恋歌』を聴いてください。」

♪恋歌

「――ゲストに松本孝弘さんをお迎えしてまいりました。さて最終日なんですけれども、」「はい!」「まぁあのーこの番組を聴いているですね、え〜ギターキッズの皆さんに、松本さんから何か、アドバイスを一つ、お願いしたいんですが。」「まぁでも楽しくやることじゃないですかね? あんまりその練習ーしなきゃ、しー…しなきゃとかあんまり堅苦しく考えなくて――考えないか! あの〜楽しくその…自分がこういう風に弾けたらいいなっていうようなプレイヤーの、ね、コピーをしたりとか、」「うん。」「あとは実際にバンドを組むのが一番いいと言いますね。」「バンドを組むのが良い?」「う〜ん、だから部屋で一人でやっててもこれ全然違うから〜、だからー、部屋でレコードにCDに併せて弾けてもー、あの、実際にバンドでナマのドラムとか、ナマのベースなんかとやるとね、なかなかそういはいかないもんでですね、これはやっぱりバンドー…で、みんなで練習するのが一番、上達の秘訣だと思いますね。」「一人でいくら練習してても、」「うん。」「バンドになると全く違うもんなんだと。」「違いますねー。」「あ〜、」「うん。」「なるほどね〜。」
「あのー、まあ、そうやってバンドでやると、当然ライヴとかっていうこともやると思うんですけども、」「はい。」「あの松本さん…ソロでライヴをやるつもりはないんすか?」「あのねー、いずれはねー、あの〜〜今回のこういうインストゥルメンタルのね、楽曲ーばっかりでね、ツアーをやりたいなと思いますね。」「うん。」「う〜ん。」
「だってもぅB'zとはもぅ全く…違うノリになるんじゃないですか?」「そうですね。もっと小さなところで、」「うん。」「あの〜…うん。」
「来るお客さんもなんかもう、じ〜〜っとギター見つめてたりするんじゃないですか?(微笑)」「いや、それよりもなんかこーうね、…こ〜お酒でも飲みながらね、」「あぁ〜、なるほどね。」「あの〜、聴いていただければいいんじゃないですかね。」
「今回のこの『華』っていうアルバムはねぇ、もうなんか、ずーっと何て言うんですか、…静かに、」「そうですね。」「弾いていたいタイプの、」「うん。」「わりとそういう曲ばっかりを集めた…う〜ん、なるほどね。ま、そのライヴもいずれは、じゃやってみたいという…」「やってみたいですね。」
「はい。ま、さしあたってね、え〜2月の27日、来週なんですけれども、」「はい。」「え〜2枚の、ソロアルバムが、同時にリリースされるます。」
「あの、“TAK MATSUMOTO”と“松本孝弘”っていうこの〜、二つのネームの…差はどこにあるんですか?」「ん、まぁだから最初にも、あの今週ね、初めの頃にもお話したとおり、わりとそのー、今までの、僕のインストゥルメンタルのイメージに近いもの…は、やっぱ“TAK MATSUMOTO”。それから、ちょとその〜〜ギタリスト…以前にですね、やっぱり…そのー“一音楽家”…としての、」「うん。」「え〜〜そういうメロディだとかね、そういうところをこぅじっくり聴いていただきたいな!というところで、あの〜“松本孝弘”。」
「まぁあのこれ聴いてる皆さんはですね、」「うん。」「どっちを聴こうかな? まぁもちろん両方買っていただければ、」「はい。」「ありがたいわけですけれども、なんかあのー非常に難しい、選択を迫られる人もいるでしょうね。(微笑)」「う〜〜ん…そうですね、あの実際に…ギター弾かれてる方とか?、」「うん。」「あ〜〜は、もしかしたら、“TAK MATSUMOTO”の方が、…そのー、コピーしたりするのにはいいかもしれないですね。」「お〜〜、」「こうね。」
「まぁあの〜『華』の方はコピーする感じではないですもんね。」「う〜ん、ホントはあっちの方が全然難しいんだけどね。」「ああ、でしょうね。」「うんうん。」
「はい。まぁこの〜『華』っていうアルバムのね、えー含めてみなさんぜひ聴いていただきたいなと思うわけですけれども。」「うん。」
「こういうレコーディングを経験するとだいぶまた、あのーB'zに跳ね返ってくるのがあるんじゃないですか?」「そうですね! 今わりと実際に、あのーB'zでーメロディ書いてて、そういう…ところ、は、少し、ずつ、でますよねやっぱりね。」「うん。」「う〜ん。」
「なんか変わったねとかいうようなことは稲葉さんに言われたりしないですか?(微笑)」「いやいや。あの〜元からわりとあった、その日本的な、」「うん。」「あのメロディ…東洋的なメロディとかね、その辺…はやっぱりこうー、あの〜突き詰めて、やっていきたいね。」
「う〜ん。まぁあのー松本さんというと、すごくイギリスとかアメリカの、ハードロックから影響されてるギタリストっていうイメージが僕なんかあったんですけれども、」「う〜ん。」「この『華』っていうアルバムを聴いてすごい東洋のイメージが、」「そうですね〜。」「強かったんでね。」「だからホントにーその〜ロサンゼルスでレコーディングすることなんかも多いんですけども、」「うんうんうん。」「向こうにいて、日本をね、こう、外から見てみるとね、また、違った日本の良さとかも分かるし、で、アメリカ人の人たちとかと仕事していると、やっぱりその〜、彼らに…は彼らなりのすばらしいセンスがあるじゃないですか。」「うん。」「で、僕らにはやっぱり日本で生まれ育ったという、あの〜、そういう〜潜在的にっていうかな、元々ベースにあるその〜…日本的なっていうか、アジア人的なさ、」「うーん。」「あの〜メロディだとかね。そういう…ものをもっとどんどん出していった方が逆にいいんじゃないかなっていう風には思いますよね。うん。」「なるほどね。」
「まぁそのー日本人としての、松本さんのセンスをですね、この『華』とうアルバムでみなさんぜひ、感じていただきたいな、という風に思います。」「はい。」
「えーそれではですね、そのアルバムから最後にもう一曲聴いていただいてお別れということにしたいと思いますので、じゃあの曲紹介をお願いしまーす!」「はい。え〜それでは、あー松本孝弘アルバム『華』の中からタイトル曲です、『華』、を聴いてください。」
「Gスポット今週のゲストは松本孝弘さんをお迎えしました!」「どうもありがとうございました。」

♪華


松本さんのソロ活動時のものです。
主にギタリストをゲストに迎えてる番組みたいです。
音が悪かったので一部聞き取りづらいところがあって、怪しいですが…(^^;)
「太いような〜〜」というところとか。

(2002/10/5)



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